『JUNK HEAD』(映画)【レビュー】

作品概要

《映画作りは独学》《たった一人で始動》《制作期間7年》《本職は内装業》

──そんな驚愕ワードをひっさげ、アニメーション界に突如出現した孤高のクリエイター、堀貴秀。総コマ数約14万、フィギュアはすべて手作りという狂気の愛と情熱で完成させた作品は、北米最大のジャンル映画祭の呼び声も高いファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を奪取! さらにギレルモ・デル・トロから、同じ高みを目指す才能として激賞された。カルトなのに壮大な世界観と、不気味なのにどこかクセになるキャラクターに中毒者が続出した、最高のディストピア!? が遂に海外から逆輸入上映を果たす!

公式HPより

感じたこと

・たった一人で作り上げたとは思えない偉業中の偉業な作品

・ワクワクがとまらないストーリー展開

賛否でいうと圧倒的に賛でした。
あまりにも登場人物達の動きが滑らかなため、ストップモーションアニメーションといえども
CGを多用しているのかな?と劇中思いましたが、鑑賞後にパンフレットを見て驚きました。

細部の可動域にまでこだわったパペットのギミックの精密さ、コマ撮り撮影用のオリジナル器具を開発してしまう発想力と行動力、そして、2年4か月の間、休みなしで朝7時から夜11時まで作業をしたという堀監督の情熱…。

「これまで誰も作りえなかった作品を、私は見ることができたんだ!」と、改めて感動しました。

パンフレットを読み、もう一つ思ったことは堀監督と主人公パートンの共通点です。
監督はPC1台でアニメが作れると知り、造形が得意だったのでコマ撮りはCGアニメよりも簡単だと思い、映画を作りはじめたとのことですが、実際には想像以上の難しさだったため、何度も立ち止まり勉強しながら製作していったようです。しかし、その作業自体は苦にはならなかったと振り返っています。そして、そんな自身について「自分は今迄器用貧乏で何者にもなれなかったがやっとやりがいのある世界を見つける事ができた」と語っています。

主人公であるパートンも、自ら危険な仕事に志願し、その中で何度も死にそうな目にあいますが、終盤には地下世界にいる今の方が「生きている」と強く思うようになっていました。
本人達は無自覚なのかもしれませんが、この二人からは困難に立ち向かっていく人間の強さのようなものを強く感じました。

堀監督には無理はしてほしくないですが、ぜひとも続編希望です!

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