『完全なるリーダーはいらない』(まとめ)

HIRO

リーダーに求められることは

①状況認識に取り組む

②人間関係の構築

③ビジョンの策定

④創意工夫を促す

ですが、この4点をはじめから全て併せ持っているリーダーは稀です。足りない資質は、他者から学習したり、いっそうのこと他者に補ってもらうことが重要となります(権限の委譲)。これを分散型リーダーシップと呼びます。では、その具体的な方法をみていきましょう。

状況認識に取り組む

①顧客、サプライヤー、従業員、競合他社、他部門、投資家など、複数の情報源からデータを集める

②状況認識の作業に他者の参加を仰ぐ、自分の現状認識を伝え、これを異なる見解の持ち主の意見と照らし合わせ検証する

③得られた結論を検証するため、初期段階の所見に照らして簡単なテストを実施する、様々な見解を整理する新しい方法、多種多様な選択肢を理解するための方法を新たに探す

④既存の枠組みを単純に当てはめることは避け、新たな可能性を受け入れる、善と悪、加害者と被害者、マーケターとエンジニアといった紋切り型で片付けないようにする

人間関係の構築

①時間をかけて相手の見解を理解することに努める、オープンな姿勢で、自分の判断を交えることなく相手の言葉に耳を傾ける

②相手に発言を促す、何を重要視しているのか、いま起こっていることをどのように見ているのか、それはなぜかについて尋ねる

③自分の見解を述べる前に、相手がどのように反応するのか、どのように説明するのが一番望ましいか考える

④自分の意見を述べる時は、結論だけでなく、そのように考えるに至った過程について説明する

⑤自分の人脈について評価する、アドバイスを仰ぐ時や提示する時、難しい問題について深く考える時、自分は他人とどのように関わっているのか自問自答する

ビジョンの策定

①仕事、家庭、コミュニティでの生活など、いろいろな場面でビジョンを考えてみる「何を生み出したいのか」と自問自答する

②自分の大切なものについてビジョンを考えてみる、自分の情熱が自分だけでなくほかの人にも刺激となるのだろうか、ほかの人がわくわくすること、大切に考えていることは何かについて話をきく

③他人が自分と同じ情熱を抱くことを期待しない、そのビジョンがなぜ大切なのか、それによって何が達成できるかについて、いつでも説明できるようにしておく、理解が得られない場合、声を張り上げたりなどせず、共通のビジョンを作り出すことに努める

④ビジョンを実現する方法がわからなくてもかまわない、ビジョンが具体的で魅力的なものならば、実現する方法は別の人が考えてくれるだろう、自分ではとても思いつかないような方法だってあるかもしれない

⑤複雑な状況をうまく伝えるには、具体的な行動につながるようなイメージ、比喩、物語を用いる

創意工夫を促す

①これまでの方法がベストだと考えない

②新しい仕事や改革の必要性に直面したときは、創造的な方法で取り組むように促す

③新しい組織をつくる時はさまざまな方法を試してみる、新しい方法でグループ分けしたり、まとめてみたりしてみる

④自分が現在おかれている環境を理解しようとする時は「ほかにどのような選択肢がありうるのか」と自問自答してみる

参考文献:デボラ・アンコーナ、トーマスW.マローン、ワンダJ.オーリンコフスキー、ピーターM.センゲ「完全なるリーダーはいらない」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 編『リーダーシップの教科書』、ダイヤモンド社、2018年

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